星加の歴史
HISTORY

 

星加のはじまり
星加のはじまり

幕末の世に産声を上げた星加勇蔵商店

初代 星加勇蔵 はじまりは江戸末期。星加家は大変名誉な「波満屋」という屋号を使うことを認められ、蒲鉾商を営んでおりました。初代勇蔵は周桑郡小松の庄屋、佐伯家から迎えた養子でした。
 
あるとき、初代が佐伯家に伝わる製法で「まるゆべし」を作り、西条藩主 松平左京太夫公に献上いたしましたところ、藩主はたいそう喜ばれたそうです。これを契機に、星加家はゆべしの製造販売を本業とすることとなったのです。ときに慶応三年(1867年)、星加勇蔵商店の誕生であります。
 
藩主に喜ばれた「まるゆべし」は地元のみなさまにも愛していただく味となりました。150余年に渡り、製法を受け継ぎ、ゆべしの味を守り伝えてまいりました。代々の当主は初代勇蔵の名を襲名しています。勇蔵の名は、技と味を後世に伝えていくという強い思いを表すものであるとともに、当主が代わっても創業時に掲げた店の理念とお客様への思いは変わらないことを示すものです。

初代当主星加勇蔵

天皇皇后両陛下御買い上げの栄を賜る

昭和41年4月、両陛下が今治の植樹祭においでになられました。その際、愛媛県のお菓子が一同に献上され、沢山の中より両陛下自らがゆべしをお選びになり、7箱御買い上げになりました。御買い上げの時、陛下がゆべしをみて「ちまき」のようですねと言われたことを、後日宮内庁の方から教えていただきました。
 
この時のゆべしの製造に関しては、当時の3代目当主の計らいで、まだ20代であった息子(現当主)に全権を託されることになりました。保健所の厳しい条件をクリアして無事献上できたことは、現当主にとっても非常に貴重な経験となりました。

星加の今とこれから
星加の今とこれから

本質を大事にしながら新風を取り入れ次代へ

江戸時代に始まり、現在で4代目です。その間、時代とともに食文化が変化し、お客様の暮らしのありようは多様になり、菓子に対するニーズも変わってきました。そうした時代の波のなかにあっても、本質を見失わないよう歩んでまいりました。本質とは、初代から受け継いだ職人の技と「儲けより信用を」の商いの心です。
 
その本質を変えないために、新しさを取り入れることにも挑戦してきました。新しさと言いましても、そのときどきの流行に目を向けるのではなく、お客様の声に応えることを第一に考えた新味や新風です。

まるゆべしを看板商品としながら、食べやすさや風味のバリエーションを考え、ゆべし商品の種類を増やし、ゆべし以外の和菓子も作るようになりました。
 
また、ライフスタイルの洋風化にともない洋菓子を求める声を多く耳にするようになり、星加のゆべしに洋菓子部門も開設いたしました。
 
これからも、お客様に喜んでいただける新しい趣向を取り入れながら、根強く支持していただいております星加のゆべしの味と技を守り続けてまいります。

歴代当主

  • 初代当主 星加勇蔵

  • 2代目当主 星加勇蔵
    (旧名 宗右衛門)

  • 3代目当主 星加勇蔵
    (旧名 義勇)

  • 現当主 星加勇蔵
    (旧名 昌糺)

沿 革

1867年(慶応三年)
初代星加勇蔵が星加勇蔵商店創業
1907年(明治40年
旧名宗右衛門(そうえもん)が二代目星加勇蔵を襲名
1935年(昭和10年)
旧名義勇(よしさだ)が三代目勇蔵を襲名
1981年(昭和56年)
石鎚店オープン
1987年(昭和62年)
洋菓子部門開設
1991年(平成3年)
旧名昌糺(まさただ)が四代目勇蔵を襲名
1994年(平成6年)
法人設立 "株式会社星加のゆべし”とする
2002年(平成14年)
東町新築オープン
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